オムレツやオムライスといった卵料理をメインとしたレストラン。拠点である渋谷の直営店のほか、都市部を中心に全国に多数の店舗をフランチャイズ展開している。単独店舗もあるが、多くはデパートや大型複合商業施設などのテナントである。新しくできる大規模施設に入っていることが多いが、撤退するペースも早く、入れ替わりが激しいように思われる。
内装は西洋の農村を思わせる牧歌的なイメージで、洋風のアンティーク家具やドライフラワー、ニワトリの置物などで飾られている。食器はピーターラビットがプリントされたかわいらしいものが使われており、女性向けな作りを意識しているようであるが、ビジネス街に立地した店舗では昼食時にサラリーマンでいっぱいになっている光景が見られることもある。渋谷などにある古い店舗はテーブルがやや小さく作られているため、大人数で押しかけると窮屈になってしまうかもしれない。
・ラケル(公式)

具材やソースの異なるさまざまなオムレツ・オムライスが代表的なメニューで、小ぶりなオムレツとサラダ、パンをセットにしたワンプレート料理(kuku)が看板メニューとなっている。オムライスの中身が一般的なケチャップライスではなくカレー味なのがラケルならではの特徴となっている。卵料理のほかにもチキンステーキなどのグリル料理もあるが、基本的には軽食の範疇でメニューが構成されており、喫茶店とレストランの中間的な内容と言えそうである。筆者としてはボリュームのあるパフェもおすすめしたい。
食材は基本的に自前の農場から調達し、パンも独自に製造しているのが特徴のひとつであったが、近年(2009年頃〜)は卵をヨード卵「光」に切り替えたようである。提供される料理にも使用している自家製のジャガイモやパン、卵といった素材を購入できるという変わったサービスがある。(実施していない店舗もある)
予算は単品が800円程度、セットが1000円程度。デザートを含めても一人2000円もあれば十分足りるだろう。

レイチェル(ラケルの別発音)ドレスと呼ばれる独自デザインの制服で、白のブラウスと赤白ギンガムチェックのエプロンの組み合わせ。エプロンは縁に大きなフリルが付き、スカートと一体となった形状となっており、背中側をボタン留めしてジャンパースカートのようにして着用する。過去にはフリルのないものや前掛けが取り外し式になっているものもあったが、現在は一種類に統一されている模様。色は赤白のほか黒や青などもあるらしいが、筆者は直接確認できていない。また役職によってブラウスの形状も変わるという話であるが、あまり目立たない部分でもあり、筆者自身の目では確認できていない。

筆者の地元には店舗はないが、大阪や東京に滞在する機会があるごとに、昼食時あるいは食後のデザートなどでよく利用している。関西在住だった頃は大阪のOMMや中ノ島にある店舗に通っていたのだが程なく撤退してしまい、ついには大阪から店舗が全くなくなってしまったため、現在はもっぱらコミケなどで上京の際に新宿西口や渋谷の店舗を利用している。コミケ後の打ち上げでビッグサイトに近い豊洲のお店を利用することもある。お店情報収集に躍起になっていた頃は横浜などに新規出店した店舗を追いかけたこともあったが、多くはその後短期間で撤収してしまった。競合する卵料理専門店も多いようなので、なかなか厳しい業界なのかもしれない。


2014.11
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