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初めてのリアルメイド経験は、制服探検隊が編成される少し前、長年の盟友となるK氏に紹介されて行った心斎橋そごう中2階の「神戸珈琲物語」であった。半袖ミニスカートではあったが、レースフリルのついたエプロンとカチューシャを装備した姿は「メイドさん」を想起させるのに十分なものであった。
1999年春、チャットルームの仲間7人が集まり、第1回関西制服探検隊が実行に移された。メンバーの大半はこの頃までにはコミケなどですでに直接面識を得ており、ある程度気心が知れた仲である。一日のうちにできるだけ多くの制服を目に焼き付けるべく、ネット情報や直接確認による事前調査は十分に行われていた。実際のところこうした活動は前例がいくらでもあり、まとめ情報が掲載された個人HPがいくつか存在していた。あらかじめそうした情報を収集整理し、あとは現地確認だけという状態にしていたのである。しかし、未知のお店を捜し歩く時間的なロスなく効率的に回るという行動は別の問題を引き起こした。お店を次々とハシゴしたことで、短時間に連続して飲食物を胃袋に詰め込むことになってしまったのである。約3時間の探検中、キッシュ2個とケーキ2個を食し、紅茶4杯を飲み干した。
なにしろ15年も前の話である。梅田周辺は再開発が行われ、現在では様相が一変している。現在も同じ場所で営業しているのはアンテノールとゴンチャロフ、英國屋、ヴィドフランスくらいであるが、いずれも当時とは制服が変わっている。 2014.11 |
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