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大阪から環状線で3駅、大阪城近くの京橋に拠点があるローカルブランドのケーキ店である。京橋駅に隣接する京阪モール1Fに喫茶室があり、同じくB1Fにも売り場がある。そこから5分ほど歩いた国道1号線沿いに本店があったのだが、新しい本社工場の完成により2014年8月に閉店となった。当初は京橋限定のケーキ店だったが、2000年台に入ってからは大阪駅前の阪神百貨店や天満橋OMMなどにも店舗を増やしている。大阪ローカル局ではあるがテレビ等のメディアでも繰り返し紹介されており、「大阪のケーキ店」として認知度を増してきているようである。京阪モール1Fなどの店舗にはイートインスペースを兼ねた喫茶室があり、飲み物と一緒にケーキを楽しめるようになっている。
サオコマ(竿駒)という果物店が始めたケーキ店という経歴のためかフルーツをふんだんに使ったケーキが目立つ。中にはフルーツそのものを土台にしたユニークなものまである。ショーケースには数10種類ものケーキがならび、いずれも芸術作品のように凝った色形に仕上げられている。1個/カットが400円ほどと少々値段は高めの設定。一番人気はパイ皮のシュークリーム「エレーヌ」で、ボリュームがあり値段も手ごろ(1個137円:2014年現在・税込)であり、個人的にもおすすめである。ただしラム酒の香りがかなり強いので、お酒が苦手に人は注意したほうがいいかもしれない。ケーキのほかにも自家製のパンや焼き菓子が販売されている。
2000年頃までの制服は白(ごく薄いグレー)のブラウスとベージュのスカート、肩まわりに大きめのフリルがついた白のエプロンの組み合わせで、制服マニアの間では大阪の「白いメイドさん」とも呼ばれていた。襟につけた金色のリボンのほか、袖口やウェストにも金色の帯があり、特徴的なアクセントとなっていた。当初は頭にはなにもつけていなかったが、2000年頃から三角巾を着用するようになった。足はナチュラルストッキングと白のシューズ。エプロンなどの素材には一般的な業務用制服とは風合いが異なる上質なものが使われているようである。細部の形状も他では見ない独特なものであるため、コカルドオリジナルの特注制服であると思われる。 大阪の白いメイドさんとして早くからネットでは有名となっていたようで、1998年時点ではすでにメイドさん関係のウェブページのいくつかで取り上げられていた。最初の関西制服探検で真っ先に訪れたお店のひとつである。その後も友人との待ち合わせなど、事あるごとに利用している。京阪モール1階の店舗は、改装前はフロアをパーテイションで区切っただけの簡易な作りだったため、横を通り過ぎるだけでも中を確認できた。また、洋菓子店「フーケ」がすぐ隣に入っており、白黒のメイドさんをいっぺんに見ることができるスポットとなっていた。すぐ近くに本店もあることを知ったのはしばらく後のことである。友人たちとともに4人で本店の喫茶室へ行ったのだが、そこのトイレの豪華さが話のタネであった。2002年の京阪モールリニューアルの際に隣のフーケが撤退し、その跡地もコカルドが占有したことで席数が大きく増えた。あわせて制服も新しくなったが、メイド風とはいえ半袖ミニ丈であったため、旧制服の大ファンであった友人の一人は「改悪だ!」とひどく落ち込んでいた。しかしながら、世間がそれまでのメイド風の制服を捨てて男女共通デザインなパンツタイプに切り替えていく中、よりメイド風なデザインのものを採用するという時代に逆らうような決断には感服するしかない。その後いつの間にかスカートが長くなり、下手なメイド喫茶よるもはるかにメイドさんライクな制服となっている。 2014.11 |
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