神戸や大阪などの阪神地区と東京地区を中心に店舗展開している洋菓子店。岡山や福岡、名古屋などの地方にも店舗がある。以前は生田神社近くに単独店舗があったが、現在はテナントのみとなっているようだ。

大きな冷蔵ショーケースに並ぶ種類豊富なケーキ類が目を引くほか、パイやタルトなどの半生焼き菓子やクッキーなどのパッケージ商品が並ぶ。内容は刻々と推移するので直接お店に行くか公式HPを確認するのがいいだろう。現在のお値段は定番のショートケーキが1個500円とかなり高級路線である。個人的にはプリンが気に入っている。

流行を取り入れていち早く制服のモデルチェンジを行っているようで、2000年頃から始まった制服の変化(メイド服風からパンツタイプへ)において、大阪駅周辺や神戸三宮などではその先鞭をつけた格好となった。2000年頃までは白いレース襟のついた濃緑ワンピースと白エプロン、三角巾というスタイルだったが、その後のモデルチェンジでは細部デザインに変遷はあるものの、一貫してパンツ(長スボン)+スーツ+丸帽子の組み合わせとなっている。
ワンピースタイプの旧制服は、本体は濃い緑色、袖は半袖で肩部分にタック、スカートはタイト目の膝上丈、丸首の周囲には白いレースの縁取りがあり、胸元にはカメオのような飾りが付いていた。エプロンは腰下のみで裾には2段にレースが付き、ポケットはペンなどを入れるためだろうか縦に細長いものが右側1箇所についていた。これとよく似た形状の制服がまったく別のお店で使われていたため、制服メーカーの既製品をベースに色や丈を変えたものと推測される。

筆者が主に利用していたのは大阪駅前にある阪神百貨店地下にある店舗である。大阪駅の東コンコース前の地下道、あるいは地下鉄梅田駅から阪神百貨店の地下フロアに入ると真っ先に目に入るのがアンテノールの大きなショーケースなのである。1999年当時はこの入り口側のケーキ売り場のほか、奥にも焼き菓子専門の売り場が別にあり、よく目立つ緑と白の制服とあいまって強く印象に残っている。(改装後は入り口の一箇所になった)その後、このアンテノールを皮切りに制服のモデルチェンジが雪崩的に進んだため、制服の流行の先鞭を付けるお店という認識を持つこととなった。(おおむね合っているようである)
そのほか同時期に広島県の福山そごう(現在は閉店)にあったアンテノールの喫茶室を利用したことがあるのだが、そこの制服はブルーとクリーム色をベースとした別物で、調べたところ緑バージョンよりもさらに旧式の制服であった。現在でもデザインが微妙に変遷を続けており、制服の切り替えが逐次行われているためか店舗ごとに制服が異なるような状況も起こるようだ。


2015.02
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