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【1枚目】
一般スタッフ用ブラウス+オレンジエプロン
【2枚目】
フロアリーダー用ブラウス+ピンクエプロン
【3枚目】
お台場店用ブラウス+エンジエプロン


通称「アンミラ」(登録商標は「アンナミラーズ」「アンミラー」)。
アメリカの伝統料理のひとつ「ペンシルベニアダッチスタイル」(ドイツ系)のレストランとしてアメリカ西海岸でオープンしたお店がその起源として紹介されている。アメリカ本国ではハワイに店舗があり、日本でのチェーン展開は中華饅などで有名な「井村屋」が行っている。
おかわり自由なコーヒー(今では一般化しているが)やバースデーイベントなどの独特のサービスでも知られている。
日本最初の店舗は1973年の青山店で、その後首都圏を中心にチェーン展開した。いわゆるファミレスが誕生し広まっていく時期であり、1970年のスカイラーク、1971年のロイヤルホスト、1975年の神戸屋レストランなどと並ぶ老舗のひとつである。ピークだった2000年頃には20軒もの店舗があったが、その後は経営悪化のため急速に店舗数を減らしていき、2014年現在は品川駅北側のウイング高輪にある高輪店を残すのみとなった。
経営建て直しの上で改めてチェーン展開を目指すとコメントされていたが、新規店舗の出展先はなぜか中国天津となった。日本で作ったパイを冷凍して輸送しているそうである。
・井村屋HP〜アンナミラーズ

ボリュームのあるパイとコーヒーが有名だが、バーガーやステーキ、パスタ、サンドイッチなどの食事メニューも豊富。パイは(かなりボリュームはあるが)1ピースが600〜700円、食事メニュー単品が1500円程度と、少々高額な設定となっている。かといってセレブ御用達の高級店というわけでもなく、一般感覚では割高感があるという中途半端さがあり、それが経営悪化の原因であるとも評されている。予算は食事とデザートでおおむね3000〜4000円程度、デザートとコーヒーだけでも1000円を超えるので、一人で気軽に利用するには向かない。ちょっとした記念日や珍しい友人と会う時など、ここぞの場面で利用するのがよさそうである。

ウエイトレス制服系の同人誌やウェブページでは定番中の定番として必ず紹介されるお店である。
白のブラウスとミニスカート、スカートと同色のエプロンを着用する。エプロンは胸当てがなく、ハイウェストと太い肩紐で胸を強調する独特のデザイン。エプロンの下部にチロリアンテープが施されている。スカートとエプロンの色は当初はオレンジとピンクの2種類があり、2000年頃からはエンジ色を加えた3種類となった。エンジ色版はチロリアンテープのデザインがほかと異なる。色を統一していた店舗もあったが、現在残る高輪店では3種類が混在している。ブラウスは3種類の形状を確認。ハイネックのものは一般店員用、首周りは開いた形状のものはフロアリーダー用として使い分けているとのこと。大きなレースフリルのついたものはかつて存在したお台場店で使われており、同店のフロアリーダ用のものらしいが、現在も使われているかどうかは未確認。
制服のモデルチェンジが当たり前なレストランチェーンの中にあって開業当初から制服のデザインはほとんど変わっていない。漫画やアニメ、ドラマの中の衣装としても頻繁に登場しており、もっとも知名度の高いウエイトレス制服であろう。

ネット上で知り合った同好の士とともに1999年に実施した第一回関東制服探検ツアー(仮)のコースのひとつとして、当時立川高島屋にあった立川店を訪れたのがアンミラ初体験であった。その後もコミケ上京のたびにアンミラに訪れている。宿泊地や移動経路の関係で横浜のランドマークタワー店を利用することが多かったが、お台場店ができてからはそちらをよく利用した。現在はミニオフ会の会場などとして唯一残存する高輪店を利用している。
アンミラには古くから熱烈なファンが数多く存在していた。1990年代にはファンによる同人誌が多数発行されており、アンミラファンがウエイトレス制服ファン層の中心となったことは想像に難くない。どう見てもアンミラ制服が元ネタであろう制服なファミレスのウエイトレスが登場するゲーム「PIA☆キャロットへようこそ」がヒットし、そのコンセプトカフェ(期間限定)がメイド喫茶の原型となったことを考えると、アンミラが現在のコスプレ喫茶ブームを生み出す元となったという説もあながち間違いではない。(直接の始祖というわけでもない)


2014.11
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