先だってニコ動で一挙放送したシュタインズゲート(シュタゲ)に感銘を受けて、今度上京したらやってみようと考えていたシュタゲロケ地巡り。いわゆる聖地巡礼ってやつですが、あまりにも当たり前に何度も来ている場所なので特別感慨は沸かなかったですね(笑) コミケ上京でやってくる地方民がたいてい立ち寄る秋葉原、しかも30分もあればほとんど回りつくせるので、かなりお手軽だと思います。
これが主なポイント。移動中のシーンとかも入れるとキリがないので主要なシーンで出てくる場所のみ。
この地図の外にもいくつか舞台がある。オカリンとダル君が通っている大学(東京電気大学神田キャンパス)はこの地図の左下のあたりに。劇場版「負荷領域のデジャヴ」で出てきたまゆしぃのお婆ちゃんのお墓やクリスがオカリンの○ァー○○○○を奪った都電荒川線鬼子母神前電停があるのは秋葉原の5kmほど西、池袋に近い雑司が谷という場所。今回は時間的な制約もあり、そこまでは行けなかった。コミマ(コミケ)会場の東京ビッグサイトは、わかるな?
以下写真は2015年1月1日撮影。まあ、何番煎じだと言われそうですが。
■JB秋葉原駅(JR秋葉原駅)
改装を繰り返しながら大きくなってきた秋葉原駅。劇中設定の2010年はちょうど旧アキハバラデパートが解体され、アトレが入った新駅ビルが竣工する頃である。比較画像左下の駅舎前に並ぶ工事用のついたてはそれを反映していると思われる。駅前広場から伸びる階段は隣のブロックにある複合ビルUDXに通じる陸橋で、ここも鈴羽と父親について会話するシーンやまゆりを連れて逃げるシーンなどでたびたび登場する。なお、ラジ館は駅を挟んだ反対側にある。
■ラジオ会館(ラジ館)
タイムマシン会見が開かれたり開かれなかったり、クリスが刺されてたり、未来ガジェット204号が突っ込んだりしたラジ館。現在は建て替えが完了し、外観が変わっている。旧ビル解体の直前には壁面に突入したタイムマシンを再現したオブジェが設置されていたのだが、当時はシュタゲを知らなかったので何なのかわからなかった。
■高架下
山手線と新幹線の高架が掛かっている駅の南側。ラジ館の裏手から昭和通り方向に向かうとここを通る。むやみに小奇麗なUDX周辺とは対照的に、こちら側はいつもどこか工事している気がするゴチャゴチャした小汚い雰囲気の場所である。看板やら建物やらで隠れた路地の先に神田ふれあい橋に続く階段がある。劇中では桐生萌郁の追跡シーンなどで登場。またラボやラジ館から柳林神社への近道なので、ラボメンたちは日常的にここをよく通っていると思われる。なお上記比較画像右の写真は万世橋方向、左の劇中画像は昭和通方向を向いている。
■神田ふれあい橋
神田川にかかる歩道橋で秋葉原駅の真南にある。 駅のすぐ近くにあるのに雑多な物に隠れて目立たないため知らない人が大半だと思われるが、そもそもここを通る用のある旅行者はあまりいないだろう。自分もこの先にあるスープカレーカムイに行くときくらいしか通らないわけだが、秋葉原駅から須田町や神田方面に抜けるには万世橋を渡るよりはここを通ったほうが近い。劇中ではオカリンとルカ子(女)のデートの待ち合わせシーンなどでたびたび出てくる。また、この橋に続く階段部分も何かと頻繁に出てくるため印象に残る。橋を渡った先にはルカ子がいる柳林神社(実際は場所のモデルとなった柳森神社)がある。
なお、須田町側の橋名プレートは「神田ふれあい橋」、秋葉原側は「かんだふれあいばし」となっていた。
■柳林神社(柳森神社)
ふれあい橋の須田町側はこの神社の真横に通じている。秋葉原駅のすぐ南にあるのだが、あまり知られていないかもしれない小さな神社である。シュタゲ劇中の柳林神社とは入り口階段付近までは似ているのだが、境内の建物の作りや配置は全く異なる。柳林神社の境内は秋葉神社(上野駅の東にある)がモデルになっているとのことであり、建物の形状などはそちらによく似ている。実際の柳森神社はいろいろなものがコンパクトに詰め込まれていて手狭であり、妖刀五月雨をふり回すスペースはなさそうである。
ちなみに、秋葉神社は昔は現在の秋葉原駅付近にあったとのことで、秋葉原とは縁の深い神社である。江戸時代の秋葉原一帯は防災目的の空き地=火避け地で、防火祈願のお社(鎮火社)が建っていた。地元の人たちが秋葉大権現にあやかって秋葉さんの原っぱ=あきばっぱらと呼んだのが変じて秋葉原になったそうである。なお、柳森神社は京都の伏見稲荷神社の系統であり、秋葉神社とは直接の関係はなさそうである。
■未来ガジェット研究所・ブラウン管工房
ラボメンが集まる物語の中心「未来ガジェット研究所」。1階はミスターブラウンこと天王寺さんとバイト戦士阿万音鈴羽のいるブラウン管工房。場所的には矢印で示した建物が該当、以前は液晶工房というお店があったらしい。ただし作中に登場するラボの建物は周辺にあるビルのイメージを混ぜて創作されたとのことであり、実在はしない。通りの突き当たりに見えるのは芳林公園と昌平小学校。
■芳林公園(昌平小学校グラウンド)
オカリンがよく昏がれている、ラボのすぐ近くにある公園。ラボとは反対側にある昌平小学校から歩道橋でつながっており、小学校のグラウンドも兼ねている。2013年に大規模な改修工事が行われ、遊具やトイレが建て替えられた。入り口ゲートや喫煙所も設置され、劇中の改装前の様子からは大きく様変わりしている。
■万世橋
第3話の紅莉栖との電話シーンや第4話でオカリンと紅莉栖が柳林神社からIBN5100を運ぶシーンなどで登場。角が丸い黒っぽいビルは肉の万世。大きな「石」印のついた石丸電気のビルは2015年1月現在はカラオケのパセラとなっている。肉の万世の前を通った先に柳林神社(柳森神社)がある。ここからラボの場所まではかなり離れているので、重くてかさばるIBN5100を手で持って運ぶのは本当に大変そうである。
13話でオカリンがまゆりを探してタイムリープを繰り返すシーン。「ガタンガターンシンカンセーン」の繰り返しは軽くホラーだった。この場面の背景に見える赤レンガのアーチは旧万世橋駅の遺構で、以前は交通博物館があった場所である。子供が電車のオモチャで遊んでいるのはそれを示す演出だろう。同博物館は2009年に閉館となり、跡地は2012年に飲食店などが入った商業施設に改装され、アーチ部分が写真のようなガラス張りとなった。シュタゲの設定年は2010~2011年なので、映像では改装が行われる以前の白い壁面となっている。
↑Googleストリートビューに2009年の映像が残っていた。石丸電気とアーチの白い壁が見える。
■秋葉原タイムズタワー
UDXのすぐ裏手にある地上40階建てのいわゆる高級分譲マンション。劇中では最上階がフェイリス(秋葉留未穂)の自宅という設定。地上からでは写真に納まらないので、上写真は高台にある神田明神から撮影した。
■メイクイーン+ニャンニャン(カフェメイリッシュ)
劇中でたびたび登場するフェイリスとまゆしぃのバイト先でもある「カフェメイクイーン+ニャン2」。明らかに同じ場所にある「カフェメイリッシュ」がモデルで、看板のデザインだけでなく店内の家具配置やインテリアも同店と酷似している。いわゆる「メイド喫茶」としてはキュアメイドカフェに続く2番目の登場で、現在では老舗のひとつに数えられる。(その他コスチャ、MIAカフェ、ピナフォアが草創期の5大メイド喫茶。ひよこ家を含める場合も)当初よりコスプレ色を前面に出した所であり、現在ではすっかり定着した感のあるアキバ系アミューズメントカフェの形態を決定付けた店とされる。なお当初の名前はメアリーズ。
劇中で世界線が変わった際に1階がラーメン店となったが、実物の1階部分は2015年1月現在は弁当屋が入っている。未来ガジェット研究所と同じブロックにあり、建物はほぼ背中合わせの位置関係である。
■その他
牛丼さんぽ:牛丼サンボ。実在の牛丼店。入店したことはないが、携帯禁止や怒りっぽい店員など、ほぼ劇中そのままらしい。
UDX:秋葉原駅周辺再開発でできた複合ビル。劇中でもたびたび登場、前を歩いたり待ち合わせたりとキービジュアル的に登場した。できた当初はアンチオタ文化の尖兵かと思われたが、現在は大型モニターでアニメの宣伝を流し、中央部にはアニメ案内所ができるなど、逆に食われている感がある。アキバイチはよく食事のために利用するが、全般的に値段が高いのが難点である。アキハバラデパートがあった頃はワンコインで食えたのだ。
ダイビル:ここも再開発でできたビル。官公庁なども入ったオフィスビルなので一般人には1階のカフェ(エクセルシオール)以外ほとんど用がない。劇中に登場したロッカーもちゃんとある。